『ウェルネストレンド白書』から見えた今後のヘルストレンドとは

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健康維持・改善を実現する情報を収集・集積・発信しているウェルネス総合研究所(東京都)は『ウェルネストレンド白書 Vol.2』を発表した。白書では2022221日~24日にかけてウェルネス領域における生活者の実態、意識、動向を把握するため、国内在住の2079歳の男女4,633名を対象としたインターネット調査の結果が掲載されている。白書の監修者であり、ウェルネス総合研究所理事およびグローバルニュートリショングループ代表取締役の武田猛氏、ウェルネス総研主席アナリストの白井俊行氏、青木健氏が登壇し、現在のヘルスケア事情および今後のヘルストレンドが明示された調査結果の概要について202263日に実施された発刊セミナーの内容をレポートする。

 調査は本編およびデータ編で構成されており、本編では主要なデータに対する全体傾向とその解説が掲載されている。データ編では特定のヘルスベネフィットや素材に対するニーズ、摂取状況などをクロス集計表によって提示している。その他、健康セグメントのプロファイルとして、世帯年収や個人年収、職業分布、サプリメントや健康食品にかけている金額、かけてもよい金額等についても定量的に示されている。

7つの健康セグメントの分布とプロファイル

 本調査では健康への価値観や行動、関心度によって調査対象者を7つの健康セグメントに分類している。(図表1参照)全体の分布は「ラクして健康層」「コツコツ健康層」など健康に対して何らかの意識がある層が約6割いる一方、「まだ大丈夫層」「健康無関心層」というような健康に関心のない層が約4割となっていた。

図表1 健康に関して何らかの意識があるセグメントは全体で6割程度 ウェルネストレンド白書vol.2より

 この7つのセグメント毎の男女比、年齢層別の分布も明らかになっている。例えば男性は「まだ大丈夫層」、女性は「コツコツ健康層」が多いなどの傾向が見えた。また、健康生活度、認知素材数、情報元の数、ウェルビーイングの側面から幸福度についても定量的に示している。(図表2参照)

図表2 7つのセグメントプロファイル ウェルネストレンド白書vol.2より

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