【米ダラーツリー】 競合のファミリーダラーを買収、85億ドルで

2014/07/30 00:00
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 米ダラーツリーは競合のファミリーダラーを85億ドル(約8500億円)で買収することで合意した。日本の100円ショップに近いダラーストア業態でダラーツリーは第2位、ファミリーダラーは第3位で、両社の北米での店舗数は合計で1万3000店舗以上、売上高は単純合算で180億ドル(約1兆8000億円)を超える。

 

 ダラーストア最大手のダラーゼネラルの店舗数は現在1万1000店舗余り、売上高は2014年1月期で175億ドルなので、ダラーツリーは今回の買収で首位に踊り出る可能性が高い。

 

 ダラーツリーは全商品を1ドルまたはそれ以下の価格で販売、都市郊外の住民を主な顧客層としているのに対して、ファミリーダラーは複数の価格ラインがあり、ナショナルブランド商品も数多く販売、主に大都市部と地方小都市の貧困層を顧客とするなど両社には補完性がある。買収後もファミリーダラーの店名は残すが、不振店についてはファミリーダラーからダラーツリーに転換、逆にダラーツリーからファミリーダラーに転換する可能性もある。

 

 合併による仕入原価の低減や物流ネットワークの統合などにより、統合後3年以内に年間3億ドルの経費削減効果を見込む。

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