【米ラジオシャック】投資会社に身売りか、入札実施の報道
6月1日付けの米ニューヨークポスト紙の報道によれば、米家電専門店大手のラジオシャックが身売りのために入札を実施した。入札にはブラックストーン、コールバーグ・クラビス・ロバーツ、ベインキャピタル、TPGの大手投資会社4社が参加した模様。ラジオシャックはゴールドマンサックスとアドバイザー契約を結び、30億ドル(約2800億円)以上での身売りを希望しているといわれる。1日時点でのラジオシャックの時価総額は約26億ドルとなっている。
ラジオシャックは携帯電話や携帯メディアプレイヤーなど小型家電を中心に扱っており、大型量販店のベストバイなどとは直接的な競合が少ない。手元資金も豊富で、モバイル機器の市場成長余地が大きいことが投資会社にとって魅力となっている。
ラジオシャックの店舗数は今年3月末時点で直営店4681店を米国とメキシコで運営しており、2010年1~3月期の業績は売上高が前年同期比4%増の10.4億ドル、純利益が16%増の5000万ドルと堅調に推移している。ベストバイも同社の買収に関心を示しているとの報道もある。