陳列作業用ロボットを技術ベンチャーが開発、ファミマとローソンが試験導入

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ファミリーマート
オペレーターは装着したディプレイの映像を見ながら、ロボットを遠隔操作する

 ロボット技術ベンチャーのTelexistence(テレイグジスタンス、東京都港区)はこのほど、店舗で陳列作業を行う遠隔操作ロボット「Model(モデル)-T」を開発したと発表した。ファミリーマートとローソンが試験導入することが決まっており、まずはコンビニエンスストア業界での導入を進めた後、食品スーパーなどその他の業態にも導入を推進していく。

 モデル-Tに搭載されたカメラの映像を操作担当者(オペレーター)が装着したディスプレイにインターネット経由で伝送し、オペレーターがその映像を見ながら陳列作業の動作を行うと、モデル-Tがその動作を再現し、実際の陳列作業を行う。

 映像がロボット側のカメラに入力されてからオペレーターのディスプレイに表示されるまでの時間は50ミリ秒(ミリ秒は1000分の1秒)で、オペレーターとロボットの動きにずれを感じることはなく、正確な操作が可能という。

 モデル-Tは今夏をめどにファミリーマートが都内の店舗で試験導入。さまざまな検証を行いながら、2022年までに最大20店舗での導入を目指す。

 また。テレイグジスタンスがローソンの加盟店オーナーとなり、9月に「ローソン Model T 東京ポートシティ竹芝店」(東京都港区)をオープンする。導入後一定期間はオペレーターによる遠隔操作で品出しを行うが、最終的にはロボットが自律的に動いて品出しや揚げ物総菜の調理・陳列を行えるようにしていく方針だ。

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