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インテル、第4四半期業績と通年売上高見通しが予想上回る 株価7%高

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米半導体大手インテルが23日発表した第4・四半期決算は、利益と売上高が市場予想を上回った。通年の売上高見通しも予想を上回り、半導体業界が長い低迷期から脱しつつあるとの市場の見方を後押しした。2018年1月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[23日 ロイター] – 米半導体大手インテルが23日発表した第4・四半期決算は、利益と売上高が市場予想を上回った。通年の売上高見通しも予想を上回り、半導体業界が長い低迷期から脱しつつあるとの市場の見方を後押しした。

クラウドサービス事業者からの力強い需要がけん引し、市場が注目するデータセンター部門の売上高は19%増の72億ドルと、市場予想の64億ドルを上回った。株価は引け後の時間外取引で約7%上昇した。

第4・四半期の1株利益は1.52ドルと、アナリスト予想の1.25ドルを上回った。

純売上高は8.3%増の202億1000万ドル。リフィニティブのまとめたアナリスト予想は192億3000万ドル。

最大の売上高を稼ぎ出すクライアント・コンピューティング部門の売上高は、2%増の100億ドル。ファクトセットがまとめた市場予想の97億4000万ドルを上回った。

2020年の売上高見通しは約735億ドル。リフィ二ティブのまとめたアナリスト予想は722億5000万ドルだった。

ジョージ・デービス最高財務責任者(CFO)はロイターのインタビューに応じ、クラウドサービス事業者向けの売り上げは第4・四半期に48%増えたとし、「同期はハイパースケーラー(大手クラウド事業者)に負うところが大きかった」と述べた。

顧客の名前は挙げなかったが、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)やマイクロソフトのほか、中国のアリババ集団と百度(バイドゥ)といったハイパースケーラーは、データセンター向けにインテル製半導体を採用している。

デービス氏はまた、同社の前向きな業績見通しは、米中両国が前週署名した「第1段階」通商合意と直接的な関係はないと指摘。「特定の通商合意が(顧客の)姿勢にどのように影響を与えるかを十分把握できる段階にはまだない」と述べたうえで、「私たちは需要面で現在感じ取っている兆候を好感している」と語った。