ウォルマート、自律走行車で宅配の実証実験、テキサス州ヒューストンで
米ウォルマートは12月10日、テキサス州ヒューストンで自律走行車両を使った宅配の実証実験を行うと発表した。ウォルマートのEC(インターネット通販)サイトや専用スマートフォンアプリで注文を受けた食品や日用品を、店舗から顧客の自宅まで届ける。
実験には、自動運転技術ベンチャーのニューロ(Nuro、カリフォルニア州マウンテンビュー)が開発した車両を使う。運転席はなく、ドライバーは乗車しない。
ニューロは2019年4月、米スーパーマーケット最大手クローガーと共同で、ヒューストンで同様の実験を始めた経緯がある。クローガーとの実験では、自律走行車両による配送料として5.95ドルを徴収しているが、ウォルマートは配送料などを明らかにしていない。
ウォルマートは18年、米フォード・モーターとフロリダ州マイアミ周辺で自律走行車両による食品宅配の実験を始めたほか、19年7月には本社のあるアーカンソー州ベントンビルでベンチャー企業のガティック(Gatik、カリフォルニア州パロアルト)と共同で、自律走行車両を使った店舗間商品配送の実証実験に着手すると表明した。