マルチストアオートメーションシステム「店番長」(リンコム)=リテールテック2019レポート

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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スペースを広げプレゼンテーションコーナーを設置

ブース写真
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 リンコムは前回よりも展示スペースを広げ、プレゼンテーションを行う場所も設けていた。もちろん来場者に対し、同社のマルチストアオートメーションシステム「店番長」の理解を求めるためだ。

 「店番長」は、チェーン店向けのコミュニケーションツールとして拡販を図っている。

チェーン店での本部の指示

 説明担当者は、「実際のチェーン店では本部の指示が徹底されないことに課題を抱えている。店舗への指示が多くて複雑なケースもあるし、本部が店舗の状況を把握できていなかったり、人手不足で店舗側では指示を見る時間も直ちに取り掛かる時間もなかったりする」とチェーン店にとっての指示の徹底が不足している状況は大きなリスクにつながったり、チャンスロスを招いたりといった問題を起こしかねない。

 リンコムの説明によれば、チェーン店への指示は一般的に40%しか実行されていないとし、業績に大きな違いが生じるのは、その本部からの指示を確実に伝達し、チェーン店で確実に実行する体制ができていないためだという。実行力を高めるためには何が必要か。通常の連絡手段では何ら改善が見られないならば、思い切って指示を伝える方法を見直す必要があるだろう。そのためには機能を高めたツールを導入するのが手っ取り早い。

「店番長」の強み

「店番長」表示画面
「店番長」の画面例。業務指示に対する店舗からの回答を一覧でき、進捗状況を「見える化」できるため、本部は確実な実行を促すことができる。

 同社がブースで熱心に説明する「店番長」は、本部からチェーン店に向けた実行管理に特化したクラウド型のチェーン店管理システム。本部が入力する指示は、期日や重要度などの入力項目を定型化。指示ごとに回答形式を指定するので店舗が実行しなければならないことが明確になる。

 また、日々のデータは自動的に蓄積され見える化される。もちろん成果の高い店舗と低い店舗も明確化される。画像やデータを交えて店舗が指示を確認、回答して完了する状況を本部ではリアルタイムで把握できる。状況を把握できるので、改善ポイントや進捗に対する催促などを要求できる。

 反対に店舗から本部へは、たとえば設備の修理依頼など本部がすぐに対策すべき項目をタスクリストとして管理できる。共有機能を備えることで、本部からの指示を店舗スタッフに周知することができ、いちいちプリントアウトして配布する手間が省ける。

 「本部と店舗の意思疎通がスムーズになれば、働きやすい環境にもつながる。人手不足が問題となり、人材活用のムダを省いて効率的に投入するために工夫が必要なときこそ、本部と店舗のコミュニケーションを高めるツールが求められる」と担当者の「店番長」の説明にも力が入る。

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