小型店でも総菜の魅力は抜群! 「ヨークマルシェ大和町店」売場レポート!

矢野清嗣
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リズム感のある和日配

 続いて日配売場を見ていこう。和日配は青果・精肉売場の近くで売場を展開し、平場冷蔵ケース62尺で「漬物」「総菜」「豆」「納豆」「練り物」「水物」「豆腐」とリズム感のある配置となっている。佃煮や中華総菜は総菜売場に隣接して展開していた。各カテゴリーともセブン&アイ・ホールディングス(東京都)のプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」を軸に、地場商品とこだわり商品を絡めた構成となっている。ヨークベニマルは冬場に「おでん種」コーナーを常設するのが定番で、大和町店では平台の催事場で展開していた。

 洋日配は店舗正面から見て左側のゾーンにある。アイスクリーム、冷凍食品、チルド飲料、ヨーグルト・デザートの順に配置され、全体的にコンパクトにまとめているようだ。プレーンヨーグルトは19品目を扱う。訴求品は「セブンプレミアム」だが、「明治・ブルガリアヨーグルト400g」(178円)、「雪印メグミルク・ナチュレ恵400g」(148円)なども安い。牛乳はチラシ掲載の「森永乳業・おいしい牛乳1000mℓ」(218円)を販売していた。商品構成のスタイルは標準店とほぼ変わらず、安定感のある売場となっている。

小型店ながらこだわり商品が充実

 生鮮品・日配品以外の売場スペース構成比は、加工食品が24%、酒7%、菓子8%、日用品5%とこちらもほぼ標準スタイルであるようだ。売場は狭いため、約180cmの高いゴンドラを使い、陳列数を確保している。全体的に「セブンプレミアム」とナショナルブランド(NB)の売れ筋商品をベースとしつつ、こだわり商品も絡めた商品構成となっている。

 つゆでは「久原醤油」、ポン酢は「馬路村」「旭食品」「創味食品」、しょうゆは「味丸十」、みそは「会津天宝」「西京味噌」などと品揃えに幅を持たせており、即席麺は袋麺に力を入れ、5P、3P、単品など43品目と充実させている。小型店ということもあって、カテゴリーごとに品揃えにめりはりを付けている。

 酒類もこだわり商品の扱いがみられ、ウイスキーと焼酎はプレミアム商品を専用ボックスで陳列していた。日本酒は一升瓶30種を揃え、「一ノ蔵」「浦霞」などの地酒15本、「久保田」「八海山」「高清水」といった新潟産や東北産の銘酒15本をラインナップ。菓子も「セブンプレミアム」とNBの売れ筋商品をベースに構成。大袋菓子は55品目も扱っていた。

 ヨークベニマルでは、「nanaco」の現金1万円以上チャージ(入金)で100円分ポイントプレゼントを行っているものの、独自のポイント販促などは行っていない。最近のスーパーマーケットチェーンでは珍しい対応であり、商品に魅力がないとお客を呼び込むのは難しいはずだ。

 その点、ヨークベニマルは、自店としては「売る物」があり、お客にとって「買うもの」がある。小型店であってもそのスタイルは撤退されている。今回、筆者は久しぶりにヨークベニマルの売場を見たが、小型店であっても基本スタイルがぶれていない点には大いに感心させられた。

(店舗概要)
所在地 仙台市若林区大和町4-6-1
開店日 2018年11月16日
売場面積 996㎡(301坪)
営業時間 10:00~22:00
駐車台数 59台
構造 鉄骨造・平屋建て

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