音と食の融合 恵比寿ガーデンプレイスに出店した新業態「ブルーノート・プレイス」とは
有名ジャズクラブ「ブルーノート東京」のほか、バーやダイニングを運営するブルーノート・ジャパン(東京都/伊藤洋翔社長)は2022年12月6日、東京・恵比寿に新業態ダイニング「ブルーノート・プレイス」をオープンした。食事をしながら生演奏ライブやDJを気軽に楽しめるコンセプトをめざした同店。出店の経緯やねらいについて、同社の開発担当者に話を伺った。
ブルーノート・プレイスならではのコンセプトとは
ブルーノート・ジャパンが東京・南青山に「ブルーノート東京」を開業したのは1988年のことだ。同店は料理とお酒を味わいながらジャズなどのトップ・アーティストのライブを聴けるクラブとして、30年以上にわたり音楽ファンなどに親しまれてきた。それ以外にも、同社では東京近郊や関西、福岡にレストランやカフェなどを展開している。
そのブルーノート・ジャパンが2022年12月6日に新しく出店したのが、食事と音楽を融合させた新業態ダイニング「ブルーノート・プレイス」だ。場所は「恵比寿」駅から徒歩約5分の場所にある「恵比寿ガーデンプレイス」内、旧「ビヤステーション恵比寿」の跡地に出店した。同店は1階にライブステージとDJブースを設置し、食事をしながら幅広い音楽ジャンルの生演奏ライブやDJを気軽に楽しめる。席のタイプはダイニングやバー、ラウンジ、個室、テラスとさまざまで、1・2階合わせて370坪の床面積に約230席を用意する。
屋号に「ブルーノート」が入った店舗は、ブルーノート東京以外ではブルーノート・プレイスのみだ。ブルーノート・ジャパンの店舗開発部マネージャーの松内孝憲氏は、「(両店舗は)屋号は同じだが、コンセプトが異なる」と説明する。
続けて松内氏は「ブルーノート・プレイスでは、入店する目的をダイニングに置いた。チケット代が発生するブルーノート東京とは異なり、ブルーノート・プレイスはあくまで『飲食を楽しむ』ことを優先している。その食事を楽しむ時間、空間の中に、音楽をどう組み込むかを念頭に置いて店づくりをした」と語る。