コープみらいが「コープ川口西店」を開業! 競合対策の「川口西プライス」とは?

取材・文:阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

専用の調理スペースを設け、総菜部門でも「寿司」を強化

 総菜売場では、全アイテムのうち約8割をインストアで製造し、残る約2割は自社の桶川デリカセンターや関連会社からの供給を受ける。インストア商品については、部門の厨房に加え、寿司専用の調理スペースを店内に設けるなど設備を拡充。取材当日は、10貫入りの「開店記念寿司」(980円)や、20貫入りの「本鮪入 彩り生寿司」(1380円)などを販売していた。また、健康志向に対応した商品として、女子栄養大学と共同開発した「レモン香る油淋鶏弁当」(698円)も提案する。

 アウトパック商品では、「北海道産かぼちゃの煮物(中)」(258円)や「ごろっと野菜の炊合せ(中)」(380円)といった和総菜を中心に扱う。

寿司専用の調理スペースがある総菜売場

 ベーカリーでは、バーガーやサンドイッチ類の販売に力を入れている。店内製造のバーガーは、チキンや海老カツなどの種類を揃えるほか、それらを小ぶりに仕立てた「ミニバーガー3個セット」(328円)も販売する。

 また、サンド系商品では「カスクートサンド」を展開。スチームチキン、パストラミポーク、ハムとチーズの3種類を揃えた。同商品は、256月にオープンした「かすかべ東店」(埼玉県春日部市)で初めて導入、好評だったことから川口西店でも販売している。

「カスクート」とはフランス語で「軽食」の意を指す

 日配やグロサリー売場でも、川口西店独自の施策が見られる。近隣競合への価格対応として、「川口西プライス」と銘打った価格訴求を約30品目に導入。対象はコープ商品に加え、ビール、ヨーグルト、アイスクリームなど、グロサリー含むナショナルブランド(NB)商品も対象に含めている。

 このような取り組みから、川口西店では日商488万円、年商17億円の達成をめざす。

【店舗概要】

  • オープン日:202571
  • 売場面積:1581
  • 店長名:井出亮
  • 従業員数:正規20人、パート・アルバイト105人(計画)
  • 営業時間:9:0022:00
  • 駐車場:84
  • 年商目標:17億円
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取材・文

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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