コープみらいが「コープ川口西店」を開業! 競合対策の「川口西プライス」とは?

取材・文:阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

鮮魚売場では魚総菜の販売に注力

 青果売場では旬の訴求に注力しており、取材時には売場の最前部で「産直もも(2個)」(480円:以下税別)を売り込んでいた。平台のエンドでは、当日朝に収穫された埼玉県産の「今朝採りとうもろこし」(135円)を訴求。さらに、壁面の冷蔵ケースにはカット野菜や水煮など、簡便商品を豊富に揃える。

埼玉県産の産直商品である「今朝採りとうもろこし」

 鮮魚売場では、丸魚の対面販売を実施しており、取材当日は真あじやするめいか、金目鯛などが並んでいた。加えて、骨を取り除いた「さばのみそ煮」「さばのみぞれ煮」(各448円)といったコープ商品をはじめ、西京漬けやみりん干しのレンジ対応品などを扱う。

 また、鮮魚総菜にも力を入れており、握りずしブランド「魚屋の鮨」では、当日に豊洲から仕入れた鮮魚を使用した「豊洲鮮魚たっぷり 魚屋の鮨8貫」(980円)や「魚屋の鮨(国産本鮪入り)9貫/16貫」(1080円/2280円)などをラインアップする。

 そのほか「魚屋さんの惣菜」シリーズでは、「子持ちししゃもの唐揚げ」(398円)や「コープあじフライ」(298円)に加え、骨取り加工済みの「コープ骨取りさばの塩焼き/西京焼)」(各398円)などを扱う。

真あじやするめいか、金目鯛などが並ぶ鮮魚売場

 精肉売場では、牛豚鶏いずれも大容量パックのフェースを広く確保し、ファミリー層のニーズに対応する。加えて、店内加工の「炭火焼ローストビーフスライスSM」(333円/503円)や「ローストポークステーキ」(678円)などを揃える。

 さらに川口西店では、コープみらいのブランド牛「八千代黒牛」を埼玉県内で初めて導入。本間氏は「これまでは千葉県内の店舗で扱っていたが、品質・味ともに高評価を得ており、川口西店でも展開することとなった。今後の売れ行きを見ながら、他店舗への導入も検討したい」と話す。

 取材当日は、「八千代黒牛」のロース、モモ、サーロインといったステーキ用の部位を半額で販売していた。

千葉県の店舗以外では初めて導入された「八千代黒牛」

 冷凍食品売場では、ファミリー層の需要を見込み、日本生活協同組合連合会のプライベートブランド「コープ商品」の離乳食や幼児食を強化。また、冷凍ケースの横には常温のベビーフードも並べ、子育て世代を強く意識した売場となっている。

離乳食や幼児食の冷凍ケースの横に常温のベビーフードを展開

 

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取材・文

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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