「ヤオコー草加松原店」開店日レポート 「ローストビーフ」にフォーカスした総菜新商品に注目!
ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)は3月23日、埼玉県草加市に「ヤオコー草加松原店」をオープンした。ヤオコーにとって埼玉県で99店舗目、草加市内で3店舗目となる同店ではどのような新商品が見られたのか。総菜を中心に、同店の商品政策を見ていこう。
※文中の価格はすべて税込
ローストビーフ丼から派生した新商品
ヤオコー草加松原店は、東武鉄道の東武スカイツリーライン「獨協大学前」駅から西に約700mの場所にある、近隣型商業施設(NSC)「TOBU icourt(トーブイコート)」内に出店した売場面積1280㎡のレギュラー店舗だ。
東武鉄道が開発したトーブイコートは再開発が進む松原団地内にある。延床面積9166㎡のフロアには、同店以外に100円ショップの「ダイソー」、美容室の「QBハウス」、外食チェーンの「大戸屋」「バーガーキング」など全24店舗のテナントが開店予定だ。トーブイコートの店舗北側にはマンション、西側には戸建て分譲が建設予定となっており、30~40代のファミリー層の増加が見込まれる。
ヤオコー草加松原店の競合店としては、約500m離れた場所に「ベルクス草加松原店」「東武ストア松原店」がある。ヤオコー広報担当は、「既存の競合店のほか、商圏内には将来的に新たな食品スーパーがオープンする可能性もある。当社が強みとする生鮮・総菜に引き続き力を入れ、ファミリー層に圧倒的に支持される店をめざす」と述べる。
ここからはヤオコーが強みとする総菜を中心にヤオコー草加松原店の商品政策をレポートしていきたい。まず注目したいのが、ヤオコーの人気弁当「ローストビーフ丼」(537円)から派生した新商品の「クリーミーポテト」だ。
同商品はマッシュポテトの上にローストビーフのほか、スライスした玉ねぎ、フライドガーリック、スプラウトを乗せたおつまみ総菜だ。味付けは2種類で、すりおろした玉ねぎをベースにした「シャリアピンソース」と「ガーリック醤油」(各321円)を揃える。
ヤオコーのローストビーフは、柔らかい赤身肉「ともさんかく」を使用している。ともさんかくは牛の後ろ足の付け根にあり、1頭当たり約2〜3kgしか取れない希少部位だ。赤身が多いもも肉の中で最も脂身が入りやすく、赤身とのバランスがよく食べやすいのが特徴だ。