関東最大級の「無印良品 港南台バーズ」 クイーンズ伊勢丹と協業し地産地消や地域との交流に注力
地産地消を推進 約3割が地元商品
食品売場では、生鮮食品を中心に地産地消を推進。「クイーンズ伊勢丹」の既存店よりも地元商品の比率を高めており、取り扱い商品全体の約3割が神奈川県産の商品だという。
農産売場では、「湘南野菜」を中心に地元産の商品を多く取り揃える。市場を通したものだけではなく、農家から直送される商品も取り扱っている。また、さまざまな好みに対応するため、高品質なフルーツトマトの品揃えを強化。既存店では1~2種類だったが、港南台バーズ店では十数種類の商品を展開している。
中島水産が運営する水産売場でも、地元産の商品を強化。髙島屋時代よりも神奈川県近海で獲れた丸魚のコーナーを拡大したほか、以前は他のテナントとの兼ね合いで品揃えしていなかった干物系の商品も導入している。
畜産売場では、神奈川県のブランド牛「足柄牛」を導入。一頭買いをすることで、ステーキ肉のほか、ハチノス(牛の第二胃)などの内臓肉も豊富に品揃えしている。また、家飲み需要の高まりを受け、おつまみになる加工肉なども強化。こだわりのソーセージなどを集積した「シャルキュトリー」コーナーを展開する。
これまでも良品計画は、多くの店舗で地域社会との関わりを深めるなか、自店でのSM機能強化や、既存SMとの協業に力を入れている。21年秋には「東武ストア」と隣接する「無印良品 東武動物公園(仮)」を開業予定となっている。この店舗でもSMとの協業における新たな取り組みがみられそうだ。