圧倒的安さ!「ロピア吹上店」の売場に見る“ロピアの真髄”

矢野清嗣
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おなじみのバンドル販売も実施

 日配売場は壁面で展開する。86尺の和日配売場は、売れ筋のナショナルブランド(NB)とプライベートブランド(PB)を絡めた、オーソドックスな商品構成となっている。納豆は「タカノフーズ・極小粒納豆3P」(50円)、豆腐は「ハギワラ・北海道大豆使用350g×2」(109円)、漬物では、ロピアオリジナルの「お肉屋さんのキムチ500g」(189円)と、価格訴求に力を入れる。

洋日配売場では、傘下の利恵産業(神奈川)が製造するスイーツをエンドを使ってコーナー展開。名物商品である「伝説のチーズケーキ」「焼チーズケーキ」のほか、「カフェゼリープリンチーズケーキ」「クラッシンクプリン」「クリームソーダゼリー」など13品目を揃える。

 ヨーグルトでは、「明治・プロビオヨーグルトR-1」をロピアではおなじみのバンドル販売を売り込む。レギュラーのヨーグルトタイプは10個1099円、ドリンクタイプは12本1188円で販売。この販促はロピア全店で実施しており、おそらくどの店舗も地域NO.1の販売量であると思われる。そのほかにも、各カテゴリーで価格訴求を実施している。

独自性あふれる非生鮮商品

 冷凍食品売場では、オープン日から8月31日までの期間、「冷凍食品6割引」「アイスクリーム4割引」セールを実施。ロピアならではの強烈な低価格販促だ。査日は「ハーゲンダッツジャパン・ミニカップ」を1000個限定・1家族8個限定ではあるものの4個500円で販売。ほかのチェーンでは考えられない価格設定であり、ディスカウントスーパー・ロピアの面目躍如と言える。

 そのほか、「冷凍野菜」「ピザ」ではグループの専門商社ユーラスが輸入した商品を豊富に揃える。ユーラスでは輸入ワインなどの扱いもあり、ロピアの品揃え構築には欠かせない存在となっている。このユーラスによる独自性あふれる非生鮮商品もロピアの強みである

 加工食品・酒類・菓子売場は、3尺27本の長いゴンドラ11列で展開する。加工食品では「キユーピー・マヨネーズ450g」(159円)、「日清食品・カップヌードルしょうゆ」(109円)、「ハウス食品・バーモントカレー230g」(99円)など、ここでも他店を圧倒する価格訴求を実施していた。

 菓子では「ロッテ・チョコパイ9個」、「ネスレ日本・キットカット11枚」、「不二家・カントリーマアム26枚」など、大袋菓子62品目を3個500円で販売。飲料では、毎日500箱限定で「サントリー・伊右衛門2L✕6本」(399円)、ロピアオリジナルの「炭酸水500ml✕24本」(999円)、酒は「サントリー・角瓶700ml」(1200円)、「アサヒビール・スーパードライ350ml✕6缶」(1013円)、「サントリー・金麦350ml✕6缶」(563円)など安さのアピールに余念がない。

「FUJI MALL吹上」の外観

コロナ禍でもロピアの勢いは止まらず!

 調査日に配布していたチラシを見ると、「一度ロピアを見て頂きたい想いで、オープン価格を決めました!」と大きく記し、目玉商品を掲出していた。売場全体を通じて、吹上店では「ロピアは安い」というイメージをお客の意識に叩き込むような挑戦的な価格設定が目を引く。おそらくだが、お客の大多数が過去に経験したことがない安さであると思われ、オープニング期間中にお客を一気にファンにしてしまうだろう。

 6月に千葉県成田市の京成電鉄本線「公津の杜」駅近くの商業施設内に「ロピア成田店」の出店を予定するなど、コロナ禍でもロピアの出店は止まらないようだ。最近は商業施設の核店舗としての出店が目立つロピア。今後は、コロナ禍でショッピングセンターの空きテナントが増える可能性が指摘されており、ロピアにとっては大きな出店チャンスになるだろう。今後もロピアの存在感は大きくなっていくのが間違いない。

(店舗概要)
店名 ロピア吹上店
開店日 2020年5月18日
住所 埼玉県鴻巣市袋字道上90-1 FUJI MALL1F
アクセス JR高崎線「北鴻巣」駅から徒歩約20分、クルマで5分
店舗面積 約500坪(歩測)
営業時間 10:00~20:00
駐車場 1018台(モール全体)

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