注目新店レポート!「ロピア吹上店」の売場から見えた「進化」とは!?

矢野清嗣
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「安さ」と「量感」を打ち出す“ロピアマジック”

 売場配置もロピアの標準スタイルを踏襲しており、青果・鮮魚・総菜・精肉からなる約200坪(歩測)の生鮮ゾーンを右サイド主通路に配置。生鮮4部門を1つのゾーンのように見せ、“量感”を打ち出すことで購買意欲を刺激するというねらいが窺える。

ロピア吹上店の売場レイアウト

 調査日は、オープニングイベント第2弾の催事セールを実施しており、各部門で目玉商品を山のように積んでいた。入口付近の青果売場では、「バナナ一房(12~14本)」(299円)、「アールスメロン」(699円)、「トマトオオバコ20個」(500円)などを大きくアピール。ほかにも、キュウリ(1本29円、5本99円)、レタス(1玉59円)、ほうれん草(1束79円)、もやし200g(7円)と、他店では信じられない安さで商品を販売していた。

 どの商品も鮮度がよく、売場からは「安い」とお客のざわめきが聞こえてくるほど。このあたりの「量感」と「安さ」の打ち出し方は、まさに“ロピアマジック”である。

独自スタイルの鮮魚売場

 青果と連動させるように展開するのが鮮魚売場。壁面24尺のスペースを使って、「たこ」「うに」「いくら」「ぶり」「まぐろ」のパックとサクを並べている。「生本鮪ブーメランカット刺身用(養殖)」(100g/500円)をはじめ、「生アトランティックサーモンブロック刺身用(養殖)」(100g/200円)、「ケープタウン天然南まぐろ中トロ」(100g/790円)などダイナミックな見た目の商品を豊富に揃える。刺身の扱いがないのも“ロピア流”だ。

 向かって左サイドの冷凍・冷蔵ケースでは、「珍味」「寿司」「海鮮丼」を配置している。大ぶりなネタが人気の寿司は、「9貫」(990円)、「18貫」(1980円)、「27貫」(2500円)をラインアップ。量感あふれる同コーナーは圧巻だ。「海鮮はみだし巻(本鮪)」(890円)、「魚萬海鮮たっぷりちらし」(990円)、「鉄火丼」(690円)など海鮮丼、巻物も充実させている。

 28尺3本の平台冷蔵・冷凍ケースでは、「鰻蒲焼(国産)」(1枚1000円)、「あわび4個」(1000円)などを揃える。「明太子10個」(1000円)の試食販売を実施するなど「食べて買わせる」仕掛けもできている。そのほか、「鮭3切」(790円)、「金目鯛切身」(1000円)、「ぶり8切」(1000円)、「ホッケ開き(大サイズ)3枚入」(1000円)、「伊勢エビ」(1尾1000円)など、見た目のインパクトもある大容量商品の価格訴求にも余念がない。青果と同じく、鮮魚売場もロピア独自のスタイルが確立されている。

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