成田芝山店レポート ベイシアがフォーマットづくりを進めるコンパクトスーパーセンターの革新点

2019/10/08 05:00
松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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ベイシア(群馬県/橋本浩英社長)は920日、千葉県山武郡芝山町に「ベイシアスーパーセンター(SuC)成田芝山店」(以下、成田芝山店)をオープンした。「勝浦店」(千葉県勝浦市)、「潮来店」(茨城県潮来市)に続き同社がフォーマットづくりを進める「コンパクトSuC」の3店舗目で、潮来店での取り組みを踏襲しつつ、食品売場では新商品を数多く導入した最新店舗だ。

ベイシアスーパーセンター成田芝山店
ベイシアスーパーセンター成田芝山店

総菜では新商品を続々発売

 成田芝山店は芝山鉄道線「芝山千代田」駅よりクルマで約20分の場所に位置している。店舗近くには成田空港があり、空港で働く外国人が多く居住しているのが特徴だ。

 まずは今回初導入した新商品を中心に、食品売場を写真とともに見ていこう。総菜売場では、1日に必要な野菜の4分の3を摂取することができる「カリフラ&大豆ミートハンバーグ(デミグラス風)」や、1日に必要な食物繊維の3分の1を摂取することができる「スーパー大麦&ひよこ豆カレー(国産米)」(いずれも398円:以下、税抜)など、健康に配慮した商品を新たに発売した。

1日に必要な野菜の4分の3を摂取することができる「カリフラ&大豆ミートハンバーグ(デミグラス風)」
1日に必要な野菜の4分の3を摂取できる「カリフラ&大豆ミートハンバーグ(デミグラス風)」

 また、カレーでは「三浦店」(神奈川県三浦市)で復活させたセルフ方式のカレーに加え、パックの「情熱!絶品カレー」を新発売。「ビーフ」「チキン」「野菜」「シーフード」(各398円)の4種類を展開しており、それぞれ素材の味が引き立つようにルーの味付けを変更している。

「情熱!絶品カレー」は「ビーフ」「チキン」「野菜」「シーフード」の4種類を展開
「情熱!絶品カレー」は「ビーフ」「チキン」「野菜」「シーフード」の4種類を展開

 そのほか総菜売場では、人気食材を使用した商品の専門コーナー化を進めた。三浦店で導入したとんかつの「万葉亭」、潮来店で導入した鶏肉総菜の「千羽鶏」に加え、成田芝山店では「海老カツタルタル」(298円、以下税抜)や「大海老フライ」(398円)など、海老を使った総菜を「寿老舗(じゅろうほ)」として新たにコーナー展開している。

海老を使った総菜を集めたコーナー「寿老舗」
海老を使った総菜を集めたコーナー「寿老舗」

ミールキットでは健康志向の商品を投入

 ベイシアオリジナルのミールキット「オイージースイージー」でも新商品を発売。「管理栄養士監修 主菜1品・副菜2品セット ハンバーグセット」(598円)や減塩をテーマにした冷凍のワンプレート商品など、健康に配慮した商品を新たに展開した。

ミールキット「オイージースイージー」では健康志向の商品を新発売
ミールキット「オイージースイージー」では健康志向の商品を新発売

 イートインスペースの「Hana Cafe」では、「いちごとあんこのコッペパン」「柿といちじくのコッペパン」(いずれも298円)など、カットフルーツを使用したコッペパンを新発売した。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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