長野のローカルスーパー「ツルヤ」のPBが強すぎる!

雪元 史章 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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買って食べてみたら人気の理由がわかった

 なぜここまでツルヤのPBは強いのか? 実際に商品を購入して食べてみると、その理由はすぐにわかった。単純明快、とにかく「美味しい」のである。以下、筆者が注目した商品をいくつか紹介しよう。

※以下、すべて税別/2019年2月26日時点の価格

①適度な辛さがクセになる!「バターチキンカレー」(249円)

国産素材を使用。化学調味料は使っていない

 まずはレトルトカレーから。ビーフカレーやポークカレーなどもあるが、注目したいのはバターチキンカレー(249円)だ。四国産の鶏肉と信州産のエリンギ、リンゴを使っており、化学調味料は使用していない。製造者はキノコの生産で知られるホクト(長野県)傘下のレトルト食品メーカー、アーデン(同)という企業だ。

 皿に移してレンジで3分加熱。早速食べてみると、予想外にスパイシーだ。バターチキンカレーといえば甘口が主流だが、この商品は「中辛」。カレーにある程度の”パンチ”を求める人も満足いく辛さだろう。具材の鶏肉とエリンギは大ぶりで、かなり食べ応えがある。

②あの「ヤッホーブルーイング」とコラボした「信州高原地ビール」(179円)

「信州高原地ビール」はヤッホーブルーイングとのコラボ

 国産クラフトビールのパイオニア的存在である「ヤッホーブルーイング」は、実は長野県軽井沢町に本社がある。そんな同社とコラボ開発したのが「信州高原地ビール」(179円)だ。

 いくつか種類があるが、ここで紹介したいのはオーガニックビール。パッケージの文言によれば、有機麦芽・有機ホップを100%使用しており、「有機農産物加工酒類製造者」の認証を受けた醸造所で製造しているという。

 飲み口はすっきりとした印象で、ホップやアロマの香りが過度に主張することもなく、良い意味で万人受けしそうな味わいだ。オーガニックビール自体が日本ではまだニッチなカテゴリーであるなかで、それをPBとして展開してしまうのがツルヤの凄みである。

 

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PBそのものが来店動機となっている!

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記事執筆者

雪元 史章 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

上智大学外国語学部(スペイン語専攻)卒業後、運輸・交通系の出版社を経て2015年ダイヤモンド・フリードマン社(現 ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。

企業特集(直近では大創産業、クスリのアオキ、トライアルカンパニー、万代など)、エリア調査・ストアコンパリゾン、ドラッグストアの食品戦略、海外小売市場などを主に担当。趣味は無計画な旅行、サウナ、キャンプ。好きな食べ物はケバブとスペイン料理。全都道府県を2回以上訪問(宿泊)済み。

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