冷凍食品市場、手軽・時短・便利が支持され、コロナ以降伸びが加速
デザート系冷凍食品は在宅のおやつ需要を獲得
昨今、好調に推移しているのがデザート系の冷凍食品。冷凍製菓・製パンの期間通算の対前年同期比は5.3%増となった。日清製粉ウェルナの「Smart Tableミニチュロス」は、トースターで簡単に調理しやすいミニサイズで、朝食やおやつに利用されている。この秋は、宇治抹茶を配合した生地とこしあんの相性が抜群の〈北海道産小豆のこしあん入り〉をラインアップした。
テーブルマークでは、おうちにいながら外食品質が味わえる「ここCafé」ブランドとして、フレンチトーストやホットビスケット、シナモンロール、スコーンなどをラインアップしている。家庭で出来立てが楽しめる冷凍パンやデザート系冷凍食品は今後さらに需要が高まることが予想される。
冷凍素材も同1.5%増と堅調に推移。青果の相場が高騰している時に代替として利用されることの多い冷凍野菜だが、下処理の手間がなく、必要な分だけ使えて無駄がないことから日常的に活用する人が増えている。そのほか、冷凍米飯は同0.4%増、冷凍総菜・調理は同1.5%増、冷凍弁当用おかずは同3.3%増といずれも堅調に推移。一方、冷凍スナックは同1.6%減と前年割れとなった。
時間効率を重視するユーザーのタイパ(タイムパフォーマンス)志向を追い風に冷凍食品市場はさらなる拡大が予想されている。