マヨネーズ市場、価格改定の影響で金額PIは2ケタ増、使い方提案でさらなる需要アップを
健康ニーズに対応した健康訴求型は堅調に推移
健康志向の高まりにより、堅調に推移しているのが健康訴求型マヨネーズ。昨年発売30周年を迎えた「キユーピーハーフ」は、TVCMの投下やプロモーションを展開し、需要アップを図った。
加えてここ数年、好調に推移しているのがアマニ油を使ったマヨネーズ。キユーピーの血圧が高めの人向けの機能性表示食品「キユーピー アマニ油マヨネーズ」やニップンの「ニップン アマニ油入りマヨネーズ」などがラインアップされている。アマニ油を使用している人が、より手軽に日常の食事に取り入れやすいマヨネーズに移行していることが予想される。
また、BMIが高めの人に向けた機能性表示食品の「キユーピーフィッテ」、コレステロールを下げるのが特長の特定保健用食品の味の素「ピュアセレクト®サラリア®」など、健康ニーズに合わせたラインアップが広がっている。キユーピーではマヨネーズとドレッシングを同じブランドで展開し、シリーズ全体でプロモーションを行っている。
さらにボリュームは小さいものの堅調に拡大しているのが、卵不使用の「キユーピー エッグケア(卵不使用)」。卵アレルギーの人だけでなく、コレステロールを気にする人からも支持され、購買層を確実に広げている。健康に対するニーズは今後ますます高まることが予想されるため、健康訴求タイプの拡大に期待が寄せられている。
高病原性鳥インフルエンザ流行に伴う鶏卵の供給不足の影響で、鶏卵価格が上昇しており、これを受けて今年4月にもマヨネーズの価格改定が行われた。こうした状況はしばらく続くことから、マヨネーズ市場は厳しい状況が予想される。