2025年のハロウィンは「20代・30代女性向け」のスイーツや料理に商機!?

文:稲垣 昌宏 (ホットペッパーグルメ外食総研上席研究員)

ハロウィンへの意識における性年代による差

 ハロウィンに肯定的な理由の回答数と否定的な理由の回答数を集計すると、「否定優位派」が52.8%と「肯定優位派」の38.3%を上回った。

図6:ハロウィーンについての考え方

 ただし、性年代別では、20代女性では「肯定優位派」が51.1%と過半数を超えているのに対して、男性の5060代では「否定優位派」が6割を超えており、性年代による差が大きい。男女ともおおむね年代が上がるほど「肯定優位派」が減り、「否定優位派」が増える傾向にある。

 全体的な今年の傾向としては、2040代女性がハロウィンに関連したスイーツや料理などに関わる意欲が高い。ハロウィンを「食で楽しむイベント」として捉える動きが、今年はより広がっているようだ。小売店舗それぞれの立地や客層と上記ターゲットをどうマッチングさせるかがカギを握るだろう。

 

【調査概要】
インターネット調査、調査期間:202591日(月)~2025910日(水)、有効回答数:7,631人(首都圏4,442件、東海圏1,144件、関西圏2,045件、各ウエィトバック後件数)、全国47都道府県に住む2069歳の男女、マクロミルモニター)。

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稲垣 昌宏 / ホットペッパーグルメ外食総研 上席研究員

エイビーロード編集長、AB-ROAD.net編集長、エイビーロード・リサーチ・センター・センター長などを歴任し、2013年ホットペッパーグルメリサーチセンター・センター長に就任。市場調査などをベースに消費者動向から外食市場の動向を分析・予測する一方、観光に関する調査・研究、地域振興機関である「じゃらんリサーチセンター」研究員も兼務し、「食」と「観光」をテーマに各種委員会活動や地方創生に関わる活動も行っている。肉より魚を好む、自称「魚食系男子」

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