オークワの2021秋冬商戦は独自&健康を拡充、異業態と差別化をねらう!EDLPの強化も
健康、簡便の注目3アイテム
──21年度秋冬商戦で注目商品はありますか。
櫻井 各社から魅力的な商品が次々と登場しています。コロナ禍も影響し、人々の健康志向はさらに強まっているほか、女性の社会進出により日々忙しい人が増える傾向にあります。このなか秋冬商戦では「健康」や「簡便」商品に注目しています。
まずはヤクルト本社の「Y(ワイ)1000」。1㎖あたり10億個の生きた「乳酸菌シロタ株」を含む乳製品乳酸菌飲料で、一時的な精神的ストレスがかかる状況での「ストレス緩和」「睡眠の質向上」などが期待できるとのことで、興味を持っています。
──ユニークな商品ですね。
櫻井 次はキユーピーの「アマニ油入り和風ドレッシング」「アマニ油入りイタリアンドレッシング」。機能性表示食品のドレッシングで、血圧が高めの人におすすめのアイテムです。以上、2アイテムは健康志向の商品です。
あと1品は、キッコーマンの「うちのごはん 肉おかずの素シリーズ」です。電子レンジで肉料理を手軽に調理できる簡便商材で今回、「スペアリブ風ジューシー豚バラ」と「コク旨トマト ふっくらチキン」の2アイテムが登場。簡単に本格的な味が楽しめる簡便商材は広く支持を得そうです。
これらの商品は、POPを添えるなど、売場でお客さまの目にとまりやすいような演出も行う予定です。
──最後に、今年の秋冬商戦に向けての意気込みを聞かせてください。
櫻井 コロナ禍が2年目に入りましたが、お客さまの購買動向は、依然として予想しにくく、予断を許さない状況が続いています。一方、今後も当社の商勢圏ではさらに異業態が台頭、今以上に競争が厳しくなると見ています。
小売業は「変化対応業」と言われますが、当社の経営環境も大きく様変わりしています。そのなか、今回、お話ししたようにEDLPを強化して集客する一方、独自、また健康関連の商品を打ち出すことで差別化を図り、オークワの特徴を打ち出していければと考えています。