くらこん、健康意識の高い人に向けた新しい提案「Good for Vegans」「HUMMUS(ハムス)」=2020年秋冬 注目マーケティングトレンド
アメリカのセレブやモデルも注目ひよこ豆のペースト「HUMMUS(ハムス)」

健康意識の高いアメリカのセレブやモデルの間で注目されているHUMMUS(ハムス)。最近は日本でもレストランやカフェなどで目にする機会が増えている。HUMMUS(ハムス)とは、豆の中でも栄養価が高い「ひよこ豆」を茹でてペースト状にし、ごまペーストやレモン果汁、香辛料などで味つけをしたスーパーフード。アメリカでは主に野菜やチップスに付けたり、サラダ、サンドイッチの具として食べられている。
高たんぱく、低カロリーのHUMMUS(ハムス)が日本でも受け入れられることを見越して同社では17年7月に「KURAKON HUMMUS(くらこん ハムス)」を発売。クミンやガーリック、レモン果汁などでさわやかな味つけにした「オリジナル」、唐辛子のピリッとした辛さを効かせた「マイルドスパイシー」、トマトのうま味や酸味に、バジルのさわやかな香りを効かせた「トマト&バジル」の3品を展開。食品添加物不使用でフレッシュなおいしさにこだわったため、チルドで提案している。
本場の味を参考にしつつ、日本人好みの味に仕上げたため、味に対する評価が高く、リピート率は8割以上となっている。さらに、店頭での視認性を高めるため、7月からスリーブをつけて展開する。また、9月には4品目の「ユズ」を新発売。ひよこ豆ペーストに、ねりごま、ゆず果汁などで味つけしたさわやかな酸味とほのかな甘みが特長で、ガーリック等の香辛料を一切使用していないため、食べやすい味わいだ。アメリカにはないフレーバーなので、インバウンドにも人気が出そうだ。
トライアルを獲得するため店頭での試食販売に注力
発売当初は高級スーパーでの展開が中心だったが、昨年、リニューアルし、店頭価格を引き下げ、賞味期限を15日から30日まで延長したところ、取り扱い店舗が増え、物量では前年の150%で推移している。
発売当初からテレビCMや雑誌広告などで認知拡大を図ってきたが、同社がとくに力を入れてきたのが店頭での試食販売。実際にどんな味なのか知ってもらうことで、確実に購買に結びつくことから今後も試食販売は可能な範囲で行っていく予定だ。
引き続き、認知を拡大するためにベジタリアンのイベント参加や導入企業とのタイアップで露出アップを図っていく。また、10月から12月はハロウィンやボジョレー、クリスマスなどパーティーシーズンなので、自宅でHUMMUS(ハムス)を使ったカナッペなどの食シーンを提案。ブランドサイトなどでレシピを発信している。
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