スパイス&ハーブ市場、家庭内調理の増加で使用機会が確実にアップ

文:山田 陽美
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スパイスの金額PIおよび金額PI対前年推移

手軽に洋風スパイスに挑戦できるメニュー専用シーズニングが好調

 洋風スパイスの期間通算の金額PIは763円で対前年同期比1.6%減。月別金額PIでは6月~9月は前年割れとなったが、10月からは微増で推移している。近年のスパイスカレーブームにより、コリアンダー、ターメリック、ナツメグ、クミンなどが人気となっている。

 

 ただ、レシピなどをみて洋風スパイスを購入したが、使い切れずに家庭で眠らせているケースが多いようだ。洋風スパイスを使った料理のレパートリーが少なく、他の使い方がわからない、という意見も見受けられる。こうしたユーザーに向けて、レシピ提案を継続的に行っていく必要がありそうだ。

 一方、スパイスやハーブ、塩などをブレンドしたシーズニングは期間通算の金額PIは406円で同2.4%減。なかでも市場を底上げしているのがメニュー専用シーズニングで、初めて使うスパイスも手軽に使用することができ、スパイスを余らせたり、味つけに失敗することなく調理できるため、利用する人が増えている。毎日の献立を考えることに疲れた人からも人気だ。50種類以上の豊富なラインアップを展開するエスビー食品の「SPICE&HERBシーズニング」では、料理家の栗原心平さんを起用した特設サイトで短時間かつ少ない材料で複数のおつまみをつくることができるレシピを訴求している。

 また、ハウス食品では、メーン食材から副菜、サラダ、おつまみまで幅広いメニューが揃った「スパイス クッキング」や、アジアの屋台メニューがつくれる「アジアン屋台街」、家飲みのおつまみに「スパイスクッキング バルメニュー」、にんにく料理の素「にんにく族」などを展開。各社ともにラインアップを広げているため、メニュー専用シーズニングは今後も拡大することが予想される。

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