ノンアルコールビールテイスト飲料市場、健康意識の高まりを背景に過去最大規模へ

石山 真紀(フリーライター・売場研究家)
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バラエティ感のある売場づくりでトライアル促進

 これまで運転を控えている人や病気・授乳期の人など、アルコールを摂取できない人向けのイメージが強かったノンアルコール飲料だが、近年は代替品としての飲用だけでなく、日中のリフレッシュやランチタイムなど、幅広いシーンで積極的に飲用されている。

 前述の調査で、1年半前と比較したノンアルコール飲料の飲用量変化を質問したところ、約2割が「増えた」と回答。コロナ禍により、自宅で過ごす時間が増える中で、運動不足や体重増加などを懸念し、健康を気遣う意識が高まっていることが飲用を後押ししているとみられる。

 定番であるノンアルコールビールテイスト飲料は各社が中味のブラッシュアップに努めており、機能だけでなく味わいも格段に進化している。またノンアルコールRTDやノンアルコールワインなどバリエーションが増え、選ぶ楽しみも増えてきた。常温展開だけでなく冷蔵ケースでの展開も増やすことで来店客に気づきを与えトライアルを促していきたい。

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