[ワシントン 24日 ロイター] – 米商務省が24日発表した10月の個人消費支出は前月比1.3%増と、9月の0.6%増から伸びが加速し、市場予想の1.0%増も上回った。自動車など様々な商品の購入が寄与した。高インフレによる消費自粛の兆候はまだ見られず、第4・四半期序盤の経済見通しに対する追い風となった。
ただ、バンク・オブ・ザ・ウエストのチーフエコノミスト、スコット・アンダーソン氏は「南カリフォルニアでは荷揚げ待ちの貨物船が沖合に停泊したままとなっている。サプライチェーン(供給網)の行き詰まりや港での遅延が続き、店舗に商品が不足する可能性がある」とし、楽観的な年末商戦の見通しに水を差す可能性があると述べた。
米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安とする変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.4%上昇、前年同月比4.1%上昇した。9月はそれぞれ0.2%上昇、3.7%上昇だった。