コロナ反動知らずの米Target(ターゲット)、圧倒的成長の理由

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ターゲットの外観
昨年の揺り戻しにも負けず、ターゲットの業績は絶好調だ

 大手小売企業の第2四半期の業績が出揃い始めた。昨年はパンデミックによって外食やレジャーの消費が小売にシフト、さらにリアルからデジタルへのシフトも起こって、過去例を見ない大きな変化の年となった。この大きな波をほとんどのチェーンストアは受け止めて、結果として多くの大手企業が記録的な増収増益で終わった。

 このシフトが一段落したのが今年の初頭で、私としては昨年の揺り戻しが来るのかどうか各社の業績の推移に興味津々なのだが、そろそろ明暗が分かれてきたようだ。内食が外食へと戻りはじめたスーパーマーケット(SM)にとりわけ影響が強く出て、例えばクローガー(Kroger)の第1四半期は減収減益、中堅のスプラウツ・ファーマーズ・マーケット(Sprouts FarmersMarket)も第2四半期まで減収減益と、マイナス成長となっている。

リアルもネットも絶好調のターゲット

 ところがこの食品の売上が伸びているのがウォルマート(Walmart)とターゲット(Target)だ。両社ともにいまだに高い増収増益を続けていて、この二社の強さというものを目の当たりにしている。とりわけターゲットが絶好調を示しており、

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記事執筆者

在米40年、現在はロサンゼルス在住。小売業界ジャーナリスト。年間訪問店数はのべ600店舗超、現場検証に基づいた分析をモットーとする。

著書

『ソリューションを売れ!』(ニューフォーマット研究所)
『誰も書かなかったウォルマートの流通革命』(商業界)
『アマゾンVSウォルマート ネットの巨人とリアルの王者が描く小売の未来』(ダイヤモンド社)

 

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