米決済大手スクエア、290億ドルで豪アフターペイを買収へ
[2日 ロイター] – 米決済サービス大手・スクエアは2日、豪同業のアフターペイを全額株式交換により買収することで合意したと発表した。買収額は約290億ドル。スクエアは「BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター)」と呼ばれる後払い決済サービスの急成長を利用し、事業拡大を目指す。
合併によりオンライン決済大手が誕生するほか、アフターペイは米国を含めた世界市場での成長が期待できるという。アフターペイは、昨年の新型コロナ禍で若者を中心に広がった後払い決済サービスを先導する企業。
スクエアのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は「スクエアとアフターペイは、目的を共有している。両社が合併すれば、キャッシュアプリとセラーのエコシステムをよりよく結びつけ、加盟店と消費者にさらに魅力的な製品とサービスを提供することができる」と述べた。
両社の発表文によると、アフターペイの株主は保有株1株につきスクエアのクラスA株0.375株を受け取る。スクエア株の先週30日の終値に基づくと、アフターペイの1株当たりの買収価格は約126.21豪ドルとなる。
価格はアフターペイの直近の終値に30%強を上乗せした水準で、同社の株主は統合後の新会社の約18.5%を保有する見通し。