[北京 1日 ロイター] – 財新/マークイットが1日発表した2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.9で、昨年5月以来の低水準となった。
ロイターがまとめたアナリスト予想は、1月と同水準の51.5だった。
景況改善・悪化の分岐点となる50は上回った。
財新のシニアエコノミスト、Wang Zhe氏は「海外からの需要が引き続き需要全体の足かせとなっている。調査対象の製造業者は、冬季の国内ウイルス感染者増加や海外の感染拡大の影響を指摘した」と説明した。
サブ指数では、生産指数が51.9で昨年4月以来の低水準。新規受注指数も51.0と5月以来の低水準だった。
輸出受注は前月に続き縮小した。企業は3カ月連続で人員を削減し、削減ペースも加速した。Wang氏は、企業は人員の補充を急いでいないとの見方を示した。
一方、向こう1年の景況感を示す指数は63.0に上昇し、10月以来の高水準となった。投入・算出価格も、緩やかになったものの上昇を続けている。
Wang氏は「インフレ動向を注視しながら新型コロナ後の景気回復を維持することが政策当局者にとり今や大きな課題だ」と説明した。
HSBCのアナリストは今週、2021年の中国経済成長率は8.5%になり、世界経済の回復をけん引するとの予想を示した。