アマゾン、米国とカナダで10万人を新規採用、配送関連業務などで
米アマゾン・ドットコムは9月14日、米国とカナダでフルタイムとパートタイムを合わせて10万人を新たに採用すると発表した。新型コロナウイルスの感染に伴う巣ごもり需要の拡大で同社のEC(インターネット通販)売上高は、2020年4〜6月期で前年同期比47.8%増加、中でも食品・日用品は3倍に急増しており、新規採用者は配送関連業務などに配属する。
同社は、出荷・仕分け・配達などの拠点となる事業所を、9月だけで新たに100カ所開設する予定で、新規採用者はそうした新設拠点を中心に配属される。
アマゾンの時間給社員の最低時給は15ドルで、フルタイム従業員は就業初日から医療保険や眼科・歯科保険などを利用できる。その他、会社が掛金の5割を負担する「401k」(確定拠出型の個人年金)に加入したり、最長20週の産休・育休を取得したりすることも可能だ。さらに、一部都市では今回の新規採用者に1000ドルの臨時ボーナスを支給するという。
アマゾンは新型コロナの影響によるECの利用増加に対応するため、3月以降に17万5000人を採用した。このうち、12万5000人については、本人が希望すれば無期雇用に転換する方針だ。また、9月11日には、本社部門とテクノロジー関連の業務で3万3000人を新規採用することも明らかにしている。