米ウォルマートは8月27日、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業の買収に向け、米マイクロソフトと協議していると発表した。
ドナルド・トランプ米大統領はティックトックを運営する中国のバイトダンス(北京字節跳動科技)に米国のティックトック事業を売却または別会社化するよう大統領令を発しており、マイクロソフトや米ソフトウェア大手オラクルがバイトダンスと初期段階の交渉に入ったと報道されている。
ティックトックは短編動画を投稿できるアプリで、バイトダンスによれば世界中で約20億回ダウンロードされている。米国での月間アクティブユーザー数は約1億人で、若者を中心に利用者が急増している。
ティックトックは広告が主な収入だが、最近ではEC(インターネット通販)事業を強化しており、ライブコマース(ライブ動画による商品紹介と販売)の機能も追加した。
ウォルマートはマイクロソフトと共同でティックトックを買収する目的として、新たな顧客層との接点獲得、同社のECサイトへの出店者拡大、広告事業の強化などを挙げている。