ウォルマート、ヤフーのメールアプリから食品・日用品の注文可能に

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ヤフーのメールアプリでのウォルマートの食品・日用品の注文画面
EC商品の注文手段を増やすことで、利用者の増加を狙う

 米ウォルマートは、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ傘下のベライゾン・メディアと連携し、ヤフーのメールアプリから食品・日用品の注文ができるサービスを米国内で始めた。ベライゾン・メディアによると、メールアプリからEC(インターネット通販)商品を直接注文できるサービスは米国でも初めて。

 サービス名は「グロサリーズ・フロム・ウォルマート(Groceries from Walmart)」で、ヤフーに登録した個人情報などに基づいて、ウォルマートから利用者にお勧めの買い物リストが届く。リストの中から欲しい商品を選ぶと、買い物カートに追加される。特売商品の情報や電子クーポンをメール受信した際は、対象商品を随時、買い物カートに追加できる。

 購入手続きを始めるまでは、買い物カートに商品が保存された状態になっており、利用者は必要なときに購入手続きを始め、商品は最寄りのウォルマート店舗で受け取る。

 ベライゾンは2017年にヤフーの中核事業を買収、ヤフーメールを含む事業をベライゾン・メディアに統合した。ベライゾン・メディアによると、ヤフーメールのユーザーは世界で9億人近く、米国では4人に1人がヤフーメールを利用しているという。

 ウォルマートは19年4月、グーグルの音声アシスタント機能「グーグルアシスタント」を使って、食品・日用品の注文ができるサービス「ウォルマート・ボイスオーダー(Walmart Voice Order)」を始めており、ヤフーメールとの連携でEC商品の注文手段がさらに多様化した。

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