ウーバー、ポストメイツを26.5億ドルで買収 料理宅配事業拡充
[6日 ロイター] – 配車サービス大手の米ウーバー・テクノロジーズは6日、食品宅配サービスの米ポストメイツを26億5000万ドルで買収すると発表した。買収は全額株式交換方式で行う。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要に対応し、料理宅配事業の拡充を目指す。
ポストメイツは、昨年9月の資金調達ラウンドで、企業価値を24億ドルと評価されており、今回の提案額は約10%のプレミアムが付いた格好だ。
ウーバーは完全希薄化ベースでポストメイツの株式100%に対し8400万株相当の普通株を発行する。
コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は「傘下のウーバー・イーツの利用が高まる中、第2・四半期の予約は前年比で100%超伸びている」と指摘した。
買収提案を巡ってはウーバー、ポストメイツ双方の取締役会が承認している。
ポストメイツは2011年にサンフランシスコで創業。全米4200都市で食品宅配事業を展開する。調査会社セカンド・メジャーによると、米食事宅配サービス市場でのシェアは5月時点で8%。ライバルのドアダッシュは44%のシェアを誇る。
ウーバー・テクノロジーズ傘下のウーバー・イーツは、米食品宅配サービスのグラブハブの買収も検討していたが、その後、買収計画を撤回。欧州で料理宅配サービスを展開するジャスト・イート・テイクアウェー・ドットコムが先月、73億ドルでグラブハブを買収することに合意した。