ユーロ圏総合PMI、4月は過去最低の13.6 封鎖で経済ほぼ停止

ロイター
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仏カンヌでの消毒作業
4月のユーロ圏総合PMI改定値は、新型コロナ感染拡大防止のための封鎖措置で経済活動がほぼ停止した影響で過去最低を更新した。写真は5日、仏カンヌでの消毒作業(2020年 ロイター/Eric Gaillard)

[ロンドン 6日 ロイター] – IHSマークイットが発表した4月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための封鎖措置で経済活動がほぼ停止した影響で過去最低を更新した。

4月の総合PMI改定値は13.6。速報値の13.5から若干上方修正されたものの3月の29.7から大幅に低下し1998年の統計開始以来の最低を更新した。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「域内各国の景況感悪化が反映された。生産は、製造業、サービス部門ともに過去に例がないほど大幅な落ち込みを記録した。封鎖措置の影響で4月は一段の悪化が避けられないと予想していたものの、衝撃的な数字となった」と述べた。総合PMIはユーロ圏の第2・四半期の成長率が前期比で7.5%のマイナスとなることを示唆しているという。

企業が記録的な値下げを実施したにもかかわらず、消費者は自身の体調や仕事のことを心配しながら家に閉じこもり支出を止めたせいで需要は干上がった。

消費者の懸念を裏付けるように、雇用の指数は42.2から33.4に低下し、調査開始以来、最低となった。

サービス部門PMI改定値は速報値の11.7から12.0に上方修正されたものの、3月の26.4から低下し、調査開始以来の最低となった。

ただ、一部の国で封鎖措置の段階的な緩和が始まり、事業の見通しに関する指数は過去最低だった3月の33.5から34.3に上昇した。

ウィリアムソン氏は「指数は今後数カ月に持ち直す可能性があるものの、年後半まで顕著な回復の兆しは出てこないと予想しており、新型コロナ危機で失われた生産を完全に取り戻すには数年かかるだろう」と述べた。

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