[ニューヨーク 15日 ロイター] – ゴールドマン・サックス15日、新型コロナウイルスの景気への影響を踏まえ、今年の第1・四半期と第2・四半期の米経済成長率を引き下げた。
第1・四半期の成長率は当初予想の0.7%からゼロに、第2・四半期はゼロからマイナス5.0%に、それぞれ下方修正した。
一方、第3・四半期の成長率は1%から3%に引き上げた。
「新型ウイルスへの警戒感により、消費者と企業は旅行や娯楽、外食などへの消費を今後も控える見通しで、3月の残りの期間と4月いっぱい米国の経済活動は大幅に縮小すると予想している」と説明した。
また、新型ウイルスの感染拡大で、サプライチェーンが大きく混乱することも見通しを引き下げた理由のひとつとしている。
ただ、4月以降は米経済は回復し始め、下期は力強い成長が見込めるとしている。
ただ、こうした見通しは、ウイルスを封じ込めに向けた集会の禁止や接触機会を減らす取り組み、今後の天候、治療薬の開発などに左右されると説明した。
第4・四半期の米成長率は、当初の2.25%から4%に引き上げ、2021年序盤にかけて一段の底堅い成長が見込めるとした。
2020年通年の成長率は、当初の1.2%から0.4%に引き下げた。
また、こうした見通しを取り巻く不確実性は、通常よりもずっと大きいと説明した。