ウォルマートとアマゾン、コロナ感染拡大で従業員支援策、2週間の有給休暇取得など
米国でも新型コロナウイルスの感染が拡大していることに伴い、ウォルマートとアマゾン・ドット・コムが緊急の従業員支援策を公表した。
ケンタッキー州の店舗に勤務する女性従業員が新型コロナに感染したことが明らかになったウォルマートでは、今後も感染者が増える可能性があることから3月10日に緊急支援策を発表。支援策の柱は3つある。
まず、健康な従業員であっても出勤による感染に不安などがある場合、電話で申告すれば4月末まで通常の有給休暇制度を使って休暇を取得できる。また、勤務する店舗や物流施設、オフィスなどが政府機関やウォルマートの判断により隔離対象となった場合、2週間を上限にその間の給与を保証する。さらに新型コロナに感染した従業員は、上限2週間の有給休暇を適用。2週間経っても勤務復帰が難しい場合は、26週間を上限に給与を保証する。この支援策はフルタイム従業員にもパートタイム従業員にも適用される。
一方、アマゾンが11日に公表した支援策では、感染者または隔離対象者が上限2週間の有給休暇取得できるようにすると同時に、パートタイマーについては3月末まで無休の休暇を上限なしで取得することを認める。
また、アマゾンでは2500万ドルの支援基金を創設。契約配送ドライバーや物流センターなどで働く季節雇用者などを対象に、本人の感染や勤務先施設の隔離により出勤できなくなった場合、上限2週間の報酬を保証する。また、病気や災害などによって仕事ができなくなった場合は、1人当たり400〜5000ドルを支給する。