米卸売在庫、11月は0.1%減 速報値から下方改定
[ワシントン 10日 ロイター] – 米商務省が10日発表した2019年11月の卸売在庫は前月比0.1%減と、速報値の横ばいから下方改定された。在庫投資が19年第4・四半期国内総生産(GDP) の重しとなることを示唆した。卸売売上高は8カ月ぶりの大幅な伸びだった。
10月の卸売在庫は0.1%増。11月の前年同月比は3.3%増だった。
GDPの算出に利用される自動車を除いた卸売在庫は前月比0.1%増だった。
在庫は18年第3・四半期から19年第1・四半期まで大幅に伸びた後、第2・四半期から減少している。19年第3・四半期における在庫投資のGDPへの寄与度は0%ポイントだった。第3・四半期GDPは年率で2.1%増だった。第4・四半期は貿易赤字の縮小がGDPを押し上げるとみられているが、在庫投資の鈍化がGDPの伸びを抑制する可能性が高い。第4・四半期GDPの市場予想は最大2.5%増となっている。
11月の卸売在庫の内訳は、自動車が前月比1.1%減。10月は0.5%減少していた。衣料は0.4%減。10月は1.6%減少していた。機械や家具、コンピューター機器も減少した。
一方、石油製品は0.6%増。10月は3.5%減だった。
11月の卸売売上高は前月比1.5%増と、19年3月以来の大幅な伸びだった。10月は0.9%減少していた。内訳は自動車が4.5%増。10月は2.0%減だった。衣料は11月に0.1%減少した。
11月の売り上げペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は1.35カ月と、19年4月以来の低水準だった。10月は1.37カ月だった。