[ロンドン 5日 ロイター] – IHSマークイット/CIPSが発表した10月の英サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は50.0と、9月の49.5からわずかに上昇したものの、伸びはゼロにとどまった。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る懸念を背景に新規受注が6カ月ぶりの大幅な落ち込みを見せた。
製造業、建設業のPMIは10月も好不況の分かれ目である50を下回ったままで、これにより、サービス部門を合わせた総合PMIは2009年以来の3カ月連続50割れとなった。
IHSマークイットのエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「基調的なトレンドは、良くてもスタグネーションといったところだ」と述べ、10月のPMIは四半期ベースでは0.1%のマイナス成長を示唆すると指摘した。
英国経済は今年、米中貿易戦争やブレジグジットを巡る先行き不透明感から失速している。ブレジグジットの期限はこれまで3度にわたって延期され、企業は先行きの計画を立てづらい状況が続いている。
ブレジグジットへの懸念から新規受注が6カ月ぶりの大幅減少となったほか、雇用も2009年以来となる2カ月連続での減少を記録した。