ユーロ圏GDP、第4四半期速報は前期比+0.3%に鈍化 域内に格差

ロイター(ロイター・ジャパン)
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パリのデパートでのクリスマス装飾
欧州連合(EU)統計局が31日発表した2021年第4・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増に鈍化した。パリのデパートでのクリスマス装飾、昨年11月撮影。(2022年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

[ブリュッセル 31日 ロイター] – 欧州連合(EU)統計局が31日発表した2021年第4・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増に鈍化した。ロイターがまとめた市場予想と一致した。

前年同期比では4.6%増と好調だった。ドイツ経済が低迷したが、フランス、イタリア経済が補った。市場予想は4.7%増。新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)からの回復が続いている。

国別では、フランスが前期比0.7%増、前年同期比5.4%増。イタリアは前期比0.6%増、前年同期比6.4%増。

ドイツは前期比0.7%減、前年同期比1.4%増だった。

EU統計局は、季節・日数調整後の四半期データを基に、21年のGDPを前年比5.2%増と推定している。

コメルツ銀行のエコノミスト、クリストフ・ヴァイル氏は「秋のコロナ波が明確に景気に影響した。パンデミックにより域内諸国でかなりの差が生じている。春にはオミクロン株が収まり景気は一段と力強く成長する」との見方を示した。

ドイツ製造業では、原材料調達のボトルネックが緩和したとの声もでている。

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