米卸売在庫、11月は1.4%増で予想上回る 売上高1.3%増

ロイター(ロイター・ジャパン)
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米の卸売倉庫内
米商務省が9日に発表した2021年11月の卸売在庫は前月比1.4%増と、速報値の1.2%増から上方改定された。市場予想の1.2%増も上回り、21年第4・四半期の米国内総生産(GDP)押し上げに寄与した公算が大きい。写真は2018年12月撮影(2022年 ロイター/Richa Naidu)

[ワシントン 10日 ロイター] – 米商務省が10日に発表した2021年11月の卸売在庫は前月比1.4%増と、速報値の1.2%増から上方改定された。市場予想の1.2%増も上回り、21年第4・四半期の米国内総生産(GDP)押し上げに寄与した公算が大きい。

前年同月比は15.9%増。10月は前月比2.5%増だった。

在庫が広範に増加したことで、供給網の混乱が緩和しつつある可能性が示された。ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、マット・コリアー氏は「ここ数週間のデータで、供給網の混乱は最悪期を脱したことが示されている」とし、「第4・四半期の在庫増はGDPの伸びに大きく貢献した可能性がある」と述べた。

在庫は農産品、原油、アルコールなどが減少した一方で、自動車、家具、コンピューター機器などが大きく増加。自動車在庫は2.7%増。10月の2.8%に続く増加となったことで、自動車生産の足かせになっている世界的な半導体不足が解消しつつある可能性が示された。

GDP算出に用いられる自動車を除く卸売在庫は1.2%増だった。

卸売売上高は前月比1.3%増。伸びは10月の2.5%から鈍化し、市場予想の1.5%を下回った。

11月の販売ペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は1.22カ月と、前月から変わらず。

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