中国8都市がスタバ店舗を緊急検査、期限切れ材料使用報道受け
[上海 15日 ロイター] – 米大手コーヒーチェーン、スターバックスが中国東部の無錫市にある2店舗で食品の安全基準が守られていなかったことが確認されたと発表した問題で、中国8都市の市場規制当局がスタバ各店舗の検査を実施したと明らかにした。
今回の検査は、無錫市の2店舗で飲み物に期限切れの材料が使用されていたという13日付の国内紙報道を受けて行われた。
スターバックスは報道後、違反行為を謝罪し、中国国内の5000以上の店舗で点検と従業員教育を実施するとの声明を出した。
蘇州市の市場監督管理局は14日、市内のスタバ226店舗を検査したところ、うち18店舗で不正な販売・購入記録、ふたがかぶせられていないゴミ箱、従業員のマスクなしでの作業といった問題が見つかったと発表した。
また、15日の地元メディアの各報道によると、上海、南京、長沙、無錫、合肥、銀川などのスタバ各店舗についても、各市当局が緊急検査を実施した。
上海と合肥の規制当局は問題は見つからなかったとしている。その他の当局は検査結果を公表していないか、食品安全関連の問題を発見していない。
スターバックスの広報担当者は検査について質問したロイターに対し、13日に出した自社の声明文を参照するよう求めた。
スターバックスの直近の決算報告によると、中国の店舗は10月3日時点で5360店と米国以外では最も多い。