米ダラーゼネラル、22年度は1110店舗の新設を計画、初の国外出店も
米ダラーストア(1ドルショップ)最大手のダラーゼネラルは、2022年度(23年1月期)に1110店舗を新規出店する。21年度の1050店舗の計画を上回る高水準の出店を続ける。
22年度は1110店舗の新設のほか、1750店舗の改装、120店舗の移設を行う予定だ。初の国外進出も計画しており、22年度中にメキシコで最大10店舗を出店する。
また、20年10月から出店を始めた新業態「ポップシェルフ(pOpshelf)」を22年度は100店舗新設し、25年度末までに計1000店舗に増やす。21年度末の店舗数は単独出店50店舗、ダラーゼネラル店内でのインストアショップ25店舗を見込んでおり、22年度以降の4年間で10倍以上に増やす計画だ。
ダラーゼネラルの標準店舗は生活必需品が中心で、近年は冷蔵・冷凍食品の品揃えを強化しているが、ポップシェルフは都市郊外に住む世帯年収5万〜12万5000ドルのアッパーミドル層をターゲットとし、インテリア用品、キッチン用品、ヘアケア・スキンケア用品、清掃用品、パーティー用品、菓子、玩具、小物家電などを取り扱う。ほとんどの商品は価格が5ドル以下で、ナショナルブランド商品とプライベートブランド商品の両方を販売する。
ダラーゼネラルは、米国の小売業としては最多の1万7915店舗(10月末時点)を展開している。21年8〜10月期決算の売上高は前年同期比3.9%増の85億ドル(約9600億円)、営業利益は13.9%減の6億ドルだった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要の拡大で、業績が大きく伸びた前期の反動が出た。既存店売上高は0.6%減だったが、コロナ前の19年8〜10月期と比較すると11.6%増だった。