[オークランド(米カリフォルニア州)/ベンガルール 30日 ロイター] – 米グーグルの持ち株会社アルファベットが発表した第2・四半期決算は、売上高が16年前の上場以来初めて減少した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大の中、同社のウエブ検索、動画閲覧、テレビ会議などの無料サービスに需要が高まり、広告主を維持したことから、市場予想ほどは落ち込まなかった。
同社株は引け後の時間外取引でほぼ横ばいの1538.37ドルと、今年の新型コロナウイルス危機前の高値(約1525ドル)を上回る水準。
ピチャイ最高経営責任者(CEO)は第2・四半期について、「ユーザーのネット上での商業活動が回復しており、安定化の初期の兆候が見られた」と述べた上で、経済状況は依然として脆弱だと指摘した。
売上高は前年同期比2%減の383億ドル。リフィニティブがまとめたアナリストの予想平均は4%減の373億6700万ドルだった。売上高が減少するのは2004年の上場以来初めて。
売上高の約66%はグーグル検索とユーチューブの広告収入、12%はパートナーサイトの広告収入、8%はクラウト事業、14%はモバイルアプリストアなど複数の小規模事業が占めた。
同社は第2・四半期にコストを削減。費用は約7%増の319億ドルと、前期の12%増から伸びが抑制された。
利益は69億6000万ドル(1株当たり10.13ドル)で、アナリストの予想平均である56億4500万ドル(同8.29ドル)を上回った。