ドラッグストア決算2025 上場19社すべて増収! 統合控えるウエルシア&ツルハの業績は?
上場ドラッグストア(DgS)※は前期実績と比較可能な19社すべてが増収となった。2024年度は物価高、インバウンド需要が客数・客単価を押し上げ、多くのDgS企業が売上高を伸ばした。利益面でも多くの企業が増益を果たしたものの、最大手のウエルシアホールディングス(東京都:以下、ウエルシアHD)は営業減益となっている。
※本ランキングおよび本稿では上場調剤薬局チェーンも含めている
DgS各社の24年度決算(連結ベース)は、前年度と比較可能な上場19社すべてが増収、営業増益となったのは14社だった。24年度は物価高が継続したことに加え、多くのDgS企業がインバウンド需要の恩恵を受けた。結果、客数・客単価ともに伸長し、増収に大きく寄与した。一方で、エネルギー費用の高止まりや賃上げの波による販管費の増加を受け、利益面で苦戦する企業も見られた。
売上高トップのウエルシアHDの25年2月期連結業績は、売上高が対前期比5.6%増の1兆2850億円、営業利益が同15.8%減の364億円と2期連続の増収・営業減益となった。

既存店売上高では、物販が同0.2%増と横ばいだったのに対し、調剤は同6.8%増と好調に推移。品目別では調剤のほか、食品や化粧品の売上の伸びが全体の底上げにつながった。また、24年6月にとをしや薬局(長野県)、同年9月にウェルパーク(東京都)を完全子会社化するなどの積極的なM&A(合併・買収)も増収に寄与した。
一方で、24年5月のポイントサービス移行コスト、積極的な賃上げなどで販管費が同8.3%増と膨らみ、営業利益は前期を下回った。
期中は78店舗を出店、55店舗を閉店し、期末店舗数は3013店舗(海外12店舗を含む)となった。また、既存店への調剤併設も進め、期末時点の調剤併設店舗は2282店舗に拡大。そのほか、プライベートブランド(PB)の拡販にも継続的に取り組み、販売SKU数は390アイテムまで増加。PB商品の売上高は同22%増と大きく伸びた。
なお、ウエルシアHDとツルハホールディングス(北海道:以下、ツルハHD)は、25年12月に経営統合することを発表している。それに伴い、ツルハHDは決算期を2月期に変更。ウエルシアHDは25年11月27日をもって上場廃止となる予定だ。なお、ツルハHDは決算期変更前の24年5月期通期決算で増収・営業増益を果たしている。
マツキヨココカラ&カンパニーの25年3月期連結業績は、
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