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起死回生の海外展開へ 鳥貴族運営のエターナルホスピタリティG、中間決算は増収・2ケタ減益

阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア編集者)
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海外展開を加速、アジア・米国で店舗網を拡大

 エターナルホスピタリティグループは、257月期を初年度とする3カ年の中期経営計画で、海外進出へ向けた「店舗モデル構築と展開」を掲げている。現在、海外では米国、韓国、中国、台湾、香港で店舗を展開しており、252月時点の海外店舗数は13店舗となっている。今後は米国で確立したモデルを欧州や豪州へ、アジア圏のモデルは中国市場へと展開していく考えだ。

 各国への展開を見ていくと、米国では、245月にロサンゼルスの焼き鳥店から事業を譲り受けた「HASU Gardena店」、同年8月にオープンした自社ブランド「zoku Riviera店」に続き、252月に鳥貴族ブランドとしては米国1号店となる「TORIKIZOKU Torrance店」をオープンした。いずれの店舗もロサンゼルスにあり、「TORIKIZOKU Torrance店」では8ドル均一と4ドル均一の2プライス制を採用している。また、今後はファストフード業態の開発にも着手する。

 韓国では、249月にソウルの繁華街・弘大(ホンデ)に鳥貴族1号店を開業し、現在は同エリアで3店舗体制を構築、ドミナント展開を進めている。大倉社長は「韓国は日本と最も似た消費傾向を示しており、注文スタイルが近い」と話す。また25年春には、ソウルに海外市場向けの高級業態「MOZU」の出店を予定している。

 中国・上海では、252月に郊外のショッピングセンター内で、鳥貴族1号店を出店したのを皮切りに、252月時点で3店舗を運営している。今後も郊外立地での展開をめざす。

 台湾では、食品大手「大成集団」との合弁会社を通じて事業を運営しており、252月までに台北を中心に3店舗を出店した。香港では、現地企業「四州集団」とフランチャイズ契約を締結し、人口密度の高い屯門に2412月に鳥貴族1号店をオープンした。

 こうした海外展開をさらに加速させるとともに、今後は東南アジアへの進出も視野に入れる。

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記事執筆者

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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