23年3月期連結決算減収減益のいなげや、イオンとの経営統合について語る

植芝 千景 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集者)
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6月にイオンとの統合準備委員会を設立

 イオンが掲げる「関東における1兆円のSM構想」に向け、いなげやはイオン傘下のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都/藤田元宏社長:以下、U.S.M.H)との経営統合に向けた基本合意書締結を公表している。

 23年11月を目途にイオンがいなげや株の51%を取得し、いなげやはイオンの連結子会社となる予定だ。さらに、24年11月を目途に、U.S.M.Hと経営統合し、U.S.M.Hの完全子会社となる。U.S.M.Hとの経営統合後も「いなげや」の屋号は残し、地域に密着した経営を継続する。

 本杉社長は「イオンおよびU.S.M.Hと小売・流通業界に関するさまざまな課題について議論するなかで、 首都圏地域において今後さらなる競争激化が見込まれると相互認識していた。この課題に対し、スピード感を持ってお客さまのニーズに応え続け、地域社会とともに成長しながら地域の持続可能な未来を築いていくことが共通の思いであることを確認し、経営統合に至った」とした。

 今後、イオンのPB「トップバリュ」の導入拡大や、ナショナルブランドや地域商品、輸入商品の共同調達、物流センター、プロセスセンターの機能整理と活用、クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの共同利用などに取り組む予定だ。業務提携の具体的な方針及び内容については6月に設立する統合準備会で協議を重ねていく。

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記事執筆者

植芝 千景 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集者

同志社大学大学院文学研究科(国文学専攻)修了。関西のグルメ雑誌の編集部に所属後、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。日本酒、特に関西の地酒好き。趣味は、未知のものを食べること。「口に入れてから考える」ことをモットーに、日々さまざまな食べものを味わっている。

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