外食売上高、9月は8.2%減、2カ月連続のマイナス
日本フードサービス協会が発表した9月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比8.2%減となり、2カ月連続で前年実績を下回った。新型コロナ感染に伴う緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が月末まで適用されたことが響いた。2019年9月比では21.7%の減少だった。
業態別では、持ち帰り・宅配需要が堅調なファーストフードが5.3%増(19年比0.3%増)と引き続き好調を維持した。特に「洋風」はキャンペーンによる客数の増加もあって、15.7%増と2ケタ増を記録した。「和風」は1.3%減、「麺類」は10.1%減と振るわなかった。
ファミリーレストランは、持ち帰り・宅配を強化しているものの、時短営業や酒類提供の制限が響いて24.6%減(同40.0%減)に留まった。ディナーレストランも法人需要が戻らず29.3%減(同51.1%減)、喫茶も外出自粛の影響で12.7%減(同39.7%減)と苦戦した。
酒類提供制限で多くの店舗が休業に追い込まれたパブ・居酒屋は80.4%減、19年比では90.5%減と壊滅的な状況に苦しんだ。