仏LVMH、第3四半期は20%増収 主力のファッション事業堅調

ロイター(ロイター・ジャパン)
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パリのルイ・ヴィトン店舗
「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」などを手掛けるフランスの高級ブランド大手、LVMHが10月12日に発表した第3・四半期決算は、売上高(為替変動の影響を除く)が20%増の155億1000万ユーロ(179億ドル)となった。2020年3月、パリで撮影(2021年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

[パリ 12日 ロイター] – 「ルイ・ヴィトン」や「ディオール」などを手掛けるフランスの高級ブランド大手、LVMHが12日に発表した第3・四半期決算は、売上高(為替変動の影響を除く)が20%増の155億1000万ユーロ(179億ドル)となった。

伸び率はアナリスト予想(21%)とほぼ一致した。

売上高の約半分を占めるファッション・皮革商品事業が24%の増収となった。新型コロナウイルス流行前の2019年の水準と比べると38%増。上半期と同じ増収率だった。

ギオニ最高財務責任者(CFO)はアジアでの売上高伸び率について、一部の国でコロナ規制が再導入されたため8月に圧迫されたと指摘。中国での消費者行動の変化は今のところ感じていないとした。

中国の習近平国家主席は8月、貧富の差解消を目指す「共同富裕」の理念を提唱した。

バーンスタインのアナリスト、ルカ・ソルカ氏はファッション・皮革商品事業の堅調な売上高はポジティブだと指摘。8月の圧迫要因や中国の需要動向への疑念を考慮すれば、「今回の決算は投資家にとって安心感につながると思う」と語った。

地域別に見ると、欧州の業績は第3・四半期に改善。アジアからの旅行客は見られなかったものの、域内の旅行が夏季に再開したことを受けた。

米国の売上高は28%増、日本を除くアジアは12%増だった。いずれも上半期の伸び率である60%と70%から鈍化した。

ギオニCFOは、大部分の製造拠点が欧州にあるため、サプライチェーン問題は起きていないと説明した。

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