日本百貨店協会が発表した全国百貨店の7月の売上高は、既存店ベースで前年同月比4.2%増だった。時計・宝飾品など高額品のほか、内食需要を背景とした食料品が全体をけん引し、2カ月ぶりに前年実績を上回った。2019年7月比では17.4%減で、コロナ前の水準には戻っていない。
商品別では、主要5品目のうち雑貨(10.6%増)、身のまわり品(7.8%増)、食料品(3.7%増)、衣料品(0.8%増)の4品目がプラスとなり、家具・家電などの家庭用品は3.9%減だった。
雑貨では、高級時計などを含む美術・宝飾・貴金属が30.0%増と大きく伸び、19年7月比でも9.1%増だった。食料品は内食需要で和・洋総菜、弁当、うなぎ、和・洋菓子、酒類が好調だったことに加えて、手土産関連も比較的堅調だった。
地区別では、10大都市が6.4%増と5カ月連続のプラス。10大都市を除く地方は1.2%減と2カ月連続のマイナスだった。