しまむら、3〜5月期の営業利益は130億円、過去最高を更新
しまむらが発表した2021年3〜5月期の連結業績は、売上高が前期比33.2%増の1425億円、営業利益が130億円(前年同期は12億円の赤字)、純利益が88億円(同12億円の赤字)となり、営業利益と純利益は過去最高を更新した。
前年同期は新型コロナウイルスの影響で売り上げが大きく落ち込んでいたため、その反動増があったものの、19年3〜5月期と比べても売上高は6.7%の増収。主力のしまむら事業の既存店売上高は、前期同期比で33.9%増、19年3〜5月期比で3.7%増だった。プライベートブランド(PB)や取引先との共同開発ブランド(JB)の展開と販促を積極的に行った結果、客数・客単価が共に伸びた。
インフルエンサーを活用したSNSでの販促などデジタル広告を強化する一方、全店舗に導入したタブレット端末の活用などによって作業の効率化を進め、人件費の伸びを抑えた。販売管理費率は25.3%と前年同期より6.7ポイント低下し、利益を押し上げた。
生産リードタイムを短縮し、売れ筋商品を細かく追加発注することで全体の在庫と値下げ販売を抑制したことで、しまむら事業の粗利益率は3.6ポイント改善し、33.3%となった。
コロナ禍の影響が見通せないことから、通期の業績については従来予想を据え置いた。22年2月期の売上高は前期比2.3%増の5548億円、営業利益は1.6%増の386億円、純利益は0.4%増の262億円を見込んでいる。