H&Mの3─5月期売上高、抑制措置緩和で前年比62%増
[ストックホルム 15日 ロイター] – スウェーデンのファストファッション大手H&Mが15日発表した第2・四半期(3─5月)の売上高は465億クローナ(55億9000万ドル)と前年同期比62%増加した。現地通貨建てでは75%増だった。
新型コロナウイルス感染抑制措置の緩和が寄与したほか、オンライン販売が引き続き好調だった。
ただドイツやフランスでほとんどの期間、店舗が閉鎖され、他の市場で客足が鈍かったことから、売上高は2年前の水準をなお19%下回っている。
6月前半は現地通貨建ての売上高が前年同期比35%増、2019年同時期との比較でも2%増となった。
JPモルガンのアナリストは3─5月の現地通貨建て売上高が予想と一致したと明らかにした。6月前半の売上高は「ZARA」を展開するスペインのインディテックスと比べて、H&Mの回復ペースが遅いことを示しているとの見方を示した。
H&Mは7月1日に決算の詳細を発表する。RBCのアナリスト、リチャード・チェンバレン氏はH&Mの利益が下半期から市場全体よりも早く回復すると予想し、投資判断を「アウトパフォーム」としている。